トップセラピストに聞く!特別編 フリーセラピスト 双葉みこと
メンズエステ界で活躍する人気セラピストを恋愛コラムニストとしても活躍する、ライターの久留米あぽろさんがリフガイド女子部としてインタビューします。今回は特別編としてみこと先生に講師業と今後の活動についてお話をききました!
メンエス歴10年のキャリア
今回取材したのは、リフガイド女子部でお悩み相談コラムを連載しているフリーセラピスト・みこと先生。メンエス歴10年の彼女は、なぜセラピストになり、今講師を務めているのでしょう。彼女が講習で大切にしているのは、生徒さんの「自己肯定感を伸ばす」こと。現役講師に聞く、自分に合った先生の選び方とは?
はじめてのメンエスはまさかの「クビ」…それでもメンエスを続けた理由
久留米 みこと先生の「メンエスとの出会い」はなんだったんですか?
みこと はじめてのメンエスデビューは、18歳の時でした。早いでしょ(笑)。その時まだ学生で、タウンワークでたまたま見つけたマッサージサロンのアルバイト募集に応募したんです。健全なマッサージサロンだと思っていたけど、入ってみたらメンズエステだったんですよ。思っていたよりエッチで、最初は少し戸惑ったけど……若かったからお客様がつきやすかったし、人気が出て天狗になっていたんです。そんな気持ちで手抜きなマッサージをして、お客様を怒らせてしまった時があって、そのお店をクビになってしまって。
久留米 クビに⁉ その後はどうしたんですか?
みこと もともとマッサージに興味があったから、アルバイトでもマッサージ系を選んでいたんですよね。クビになって辞める、ってなんか後味悪くて。クビになった原因は自分だったので、改心しもう一度やってみようと思い、別のお店に移籍しました。メンズエステだけでなく、次第にボディワークに興味を持ち、本格的に勉強するため大学を辞めて、専門学校に通い直しました。
久留米 どうしてこんなに長く、メンズエステという職場を選んでいるのですか?
みこと 単純に楽しかったからかなあ。そもそも人が好きなので、誰かに喜んでもらえることが嬉しいんです。それに、クビになったのもきっかけの一つかも。「できないことはできない」で終わらせたくない性格だったから。メンエスで働く中で、嫌なことが一回もなかったわけじゃないけれど……。なぜ嫌なことが起きてしまうのかを考えて、改善していくのも含めて楽しいですね。悪い連鎖がおこる時って、必ず自分の中にも理由があるはずだから。挫折があっても立ち止まらないで改善策を考えれば、ちゃんと前に進めるっていうことは、高校時代の部活動で叩き込まれました。
久留米 すごくポジティブなんですね。昔からの性格ですか?
みこと そうですね〜!何事も、やるんなら楽しんでやった方がコスパがいいと思っています。メンエスは副業としても働く人も多いけど、やっぱりどんな仕事でも、課題ってでてくるじゃないですか。それを考え乗り越えていくと自分の成長に繋がるんですよね。自分で自分を変えていく。自分にしか自分は変えられないですしね。自分が少しずつ成長していくと余裕ができる。余裕ができるからこそ、他の人へ何かをお届けできる。『楽しんでやること』って結果的に自分にも自分の周りの人へもいい影響を与えられることに繋がると思っています。
「セラピストのメンタルケア」のために、カウンセリング重視の講師に
久留米 10年間メンズエステ業界にいてみて、なにか大きく変わったことや感じたことはありましたか?
みこと やっぱり、SNSの使い方が変わりましたね。私がSNSでメンエスの発信をはじめたのは3年ほど前でしたが、その頃はまだセラピストとしてSNS発信している人も少なかった。そのタイミングでマッサージ情報を発信するようになったことも、今の講師業に繋がっているような気がします。今は、集客力の高いお店に入らない限り、SNSナシでひっそり集客するのも難しいですよね。
久留米 みこと先生はどうして講師を目指されたんですか?
みこと 講師業をはじめたのは1年前から。最初は講師になろうと思っていたわけじゃなくて、セラピストの身体とメンタルのケアをしてみたいと思っていたんです。在籍していた頃、悩んでいるセラピストが多かったから。
ストレスは人間の脳を狂わし、呼吸が浅くなり、下痢や便秘、肌荒れ、不眠に繋がる。余計にパフォーマンスが下がる。この悪循環を解放できるような整体、お悩み相談をしたかったんです。主な施術は頭蓋骨調整と内臓整体。これにより自律神経を整えていく優しいタッチの整体。骨の歪みと内臓のむくみ、硬さ、ねじれを元の場所へ整えていく。
久留米 技術力の向上が、セラピストのメンタルケアに繋がるんですか?
みこと そうですね。接客面のスキルも重要だけど、技術に自信を持つことが、そのセラピストさんが自分に自信を持って仕事できる。それが心の余裕につながり、『おもてなし』を考える余裕にもつながっていくのだと思っています。
久留米 みこと先生の講習では、どんなことを学べるんですか?
みこと 私の講習は、ヒアリングをかなり意識しています。その方がどんなことで悩んでいるのか、どんなセラピストになりたいのか……悩み次第で、教えるべき内容は全然変わってくると思っています。まずはその人の施術を私にやってもらって、無意識のクセや、ストロークスピード、圧のかけ方など見させてもらい、得意、不得意を把握し、そこから講習内容のレベルを考えます。講習はほとんどオーダーメイド。その人がやりたいことを一緒に考えて、実践できるように施術講習する、という形です。
講習で重要なのは「講師選び」?自分に合った先生を選ぶために
久留米 生徒さんのお悩みで多いことはありますか?
みこと 多いのは「お客様に触られないようにしたい」、「飽きられないようにしたい」という悩みですね。自分に自信がないと、どうしてもお客様の手が伸びがちだというのは、私自身体感してきたこと。セラピストの不安はお客様にも伝わるし、マッサージで満足できないと、やっぱり元を取ろうとしてきちゃいますから。施術のバリエーションが足りないと飽きられて手が伸びる、ということもあるので、その方に合った施術バリエーションの増やし方を教えることは多いかも。
久留米 講習のあと、伸びやすい人に特徴はありますか?
みこと うーん。難しい質問ですが、共通点は『自分で自己肯定感を上げられる方』は伸びますね。私は手を引いて引っ張っていくタイプというより、背中を押していく後押しタイプなのですが、私の発言で自己肯定感が上がったり、技術が身についた自分を自分で好きになれる方が勝手にどんどん伸びていかれるかなぁと。でも講習に来てくれる方はそもそも自分を変えたいと思っている方なんですよね。まずは、他人から褒められることに慣れることも、自分を受け入れることの第一歩になると思うんですよね。ただ私はお世辞を言うことは一切ないです。ほんとにその方の素敵なところを素直にドストレートにお伝えしています。
久留米 そもそも、セラピストの「講師選び」って、どうやってやったらいいんでしょうか。
みこと
久留米 これから講習にきたい生徒さんに、伝えておきたいことはありますか?
みこと まずは講習に来る前に、自分の施術や接客を自分でちゃんと見直してみておいてほしいです。それが分かっていないと、どんな先生が自分に合っているかを選ぶことも難しい。自分の施術に感想を持てるようにしておくこと、自分の目標がなんなのかを考えること。何が悩みなのか分からないという人、本当に多いんです。もちろん、悩みを探すサポートはできるけど、自分で考えてみるクセをつけることも大切です。なんでメンズエステを選んでいるのか、自分のどういうところがメンエスに向いているのか、しっかり考えてみてください。
講習で得られるのは技術向上だけじゃない!
みこと先生は、人のお悩みや気持ちに寄り添う施術・講習ができる、人間力に溢れるセラピストさんです。自分で考えてみても今の悩みが分からない、自分の強みが分からないなど、技術力の向上はもちろん、自分をもっと理解したい!という人は、みこと先生の講習を受けてみてもいいかも。自分の強みや弱みを理解すると、これまでとは違う魅せ方、働き方を考えるきっかけになると思います。
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