過剰サービスやドタキャンなど、日々メンズエステ業界を騒がせている様々なトラブル……。
しかしその一方で、メンズエステ特有の世界観にのめりこみ、ただ純粋にメンズエステを楽しみたい! という、「メンエス愛」あふれるお客様がいらっしゃるのも、また事実。
この記事では、そんな「メンエス愛」あふれる方に、日頃なかなか聞くことのできない『お客様目線』でのメンズエステへの想いについてお伺いしていきます。
メンズエステに通う理由、その魅力とは?
――今回お話をお伺いするのは、メンズエステのヘビーユーザーであるMen’s BZのネクさん。聞き手は、麻布十番「EDEL」在籍の現役セラピスト、もかさんです。
まだまだ新人セラピストだというもかさんは、お仕事にも少し慣れてきて、お客様との向き合い方に少し悩んでいる時期なのだそう。今回、「ぜひお客様のホンネを知りたい!」と、ネクさんへのインタビュアーに立候補してくださいました。
もか 早速ですが、なぜメンズエステが好きなのか、率直にお願いします!
ネク これは色々な方に話しているんですが、一言で言えば「非日常を味わいたい」からに尽きます。
想像できない展開、想像できない気持ちよさなど…10年くらいメンズエステに通っていますが、いまだに毎回楽しく訪問しているのも、想像できない非日常を体験できるからだと思います。あとは、普段出せない自分を出せることもかなり魅力的です。
もか 本格的に“沼”落ちしたきっかけは何だったんですか?
ネク あまり覚えていないのですが、とあるセラピストさんにハマったことがあって…。その方が初の”沼”かもしれません。
きっかけと言われると難しいんですけど、シンプルにその時の自分が求めている理想的なメンズエステに出会えた瞬間は、リピートしつづけたりもしますね。短い期間で何度もリピートする場合もあれば、1ヶ月に1回など、あえて間をあけたり、色々なタイミングがあります。
――メンズエステという“沼”にハマる前は、風俗店などへ行くこともあったというネクさん。
しかし、当時は私生活が忙しく、そういったお店を心から楽しめる余裕もなかったのだそう。
もか 風俗店へ行くこともあった、というお話がありましたが、私が周囲に『メンズエステで働いてる』と言うと、決まって質問されるのが『完全な“エロ”を提供しているわけじゃないのに、お客さんは何を求めて来るの?』ということなんです。
『やっぱり、結局はエロいことしちゃうの?』なんて言われることもあって…。
ネクさんはメンズエステに何を求めていらっしゃるんですか?
ネク 風俗は、決まった目的に向かって事が進むものだと思います。ゴールが決まっているから、その過程はどうしても想像がつきやすくて、“本当のドキドキ”は薄いというか…。
更に、その目的を果たすために、責任を感じながら過ごすような瞬間もあったりして。そうなると、最後に得られる気持ちよさが、どこか物足りなく感じてしまうこともあったんです。
――今のネクさんがメンズエステへ行くのは、心に余裕がある時。
身体的なスッキリ感を得られることはもちろん魅力的ですが、生活が変化していくにつれ、より精神的な癒しや、「楽しかった」という充実感を求めるようになったのだそうです。
ネク 自分にとって、メンズエステは無限大なんです。
メンズエステには、どの業界にもないような、楽しめる要素が盛りだくさんだと感じます。おもてなし、接客、会話、マッサージ、近距離、見つめ合い、オイル、恥ずかしいポーズ、etc…。色々な要素を楽しめるからこそ、そこで起きる化学反応も無限大です。
今までかなりメンズエステへ行っていますが、それでも飽きないのは、こういった無限の化学反応で起きる『非日常』を味わえるからこそだと思います。
――施術ルームの扉を開けた瞬間、いつもの日常が『非日常』に切り替わるような独特の世界観は、たしかにメンズエステならではですよね。
やっぱり高い“3回目の壁”。それを超えるには
――ところで、取材としての訪問も合わせると、なんと年間500件以上もメンズエステに行くというネクさん。時には、お気に入りのセラピストさんを何回もリピートすることもあるそうです。
もか ネクさんは、セラピストを見る目も肥えていそうですよね。リピートするセラピストさんの系統って、意外とバラバラだったりしますか?
ネク バラバラです(笑)
その時の自分の年齢もありますが、タイミングも大事ですね。「また会いたい!」と思うのが大前提ですが、会いたいと思った時に会えること、予約が取れることが重要です。
流行る前にたくさん行かなきゃ! と思ってすぐリピートするパターンが結構多いんですが、実は、3回目のリピートに至るセラピストさんって1割もいないんです。
もか 『3回目の壁』ってやつですね(笑) それはどうしてですか?
ネク これは悪い意味で捉えないで欲しいのですが、『一度結末を知った映画を3回観るか?』ということに似ていますね。
初めましての時の衝撃って大きくて、ワクワクドキドキして、ギャップが楽しいんです。でも、大体2回目になると、いい意味で満足というか…映画を見終わった(理解した)ような気持ちになってしまう。決して何かが悪かったという訳ではないんですけどね。
恐らく、メンズエステを利用している男性の中には、1回で満足して、『楽しかったー!』と思うことが目的な方も多いんじゃないかなと思います。
――メンズエステには予想できない展開や、これまで経験したことのない面白さがたくさんあり、そこが魅力なのだと語ってくださったネクさん。
たった1回の施術でも大きな満足感を得られるからこそ、リピートをせずに終わってしまう、というケースも多いのかもしれません。
もか とはいえ、セラピストからすると、やっぱりリピートしてくださるのは嬉しいですし、「出来れば長くリピートして貰いたいな」と思ってしまいます。
3回以上リピートするセラピストさんは、何が違うと思いますか?
ネク 色んなパターンがあると思うんですが、まず前提としてはスキルの高さです。
たとえば、ストレッチにハマっている時期もあれば、イチャイチャ系や、ドキドキ、癒し、ドSなどを求めている時もあって…。その時の自分が求めているものを提供してくれるような方をリピートしています。
ただ、心情や自分の中での流行り、体調の変化や、セラピストさんご自身のスタイルが変わってしまうことで、自然とリピートする方も変わっていく傾向がありますね。
これも決してセラピストさんが悪いわけではないので、リピートされなくなったからといって、あまり気にしすぎないでほしいな、と思います。
もか そういう気持ちの時って、正直、セラピストからの営業の連絡はご迷惑でしょうか…。
ネク 様々な事情で“今の自分が”その方の施術を求めていない、というだけで、嫌いになった訳ではないんです。
またそういう気持ちになった時にお会いしたいな、と思っているのに、「最近来てくれないね」なんて言われたりしたら、ちょっと気まずくて、逆にもう予約出来ないかもしれません(笑)
ただ、自分の場合、リピートしたセラピストさんから激しい営業を掛けられることは少ないんです。そういう男性の心情を理解してくれるセラピストさんを自然と選んでいるのかもしれませんね。
癒されるために行っているのに激しく来店を催促されてしまうと、正直、ちょっと悲しくなります。
もか いつでも都合のいい時に来てね、という器の大きさが大事だということですね。
ちなみに、3回と言わず、定期的に通ってもらえるようなセラピストさんになるには、どんなスキルが必要だと思いますか?
ネク 『スキルの高さが大事』と前述しましたが、『男性が何を求めて来店しているかを無視してしまい、技術のみに特化していこうとするセラピストさん』が最近多いように思います。相手を置き去りにしているというか…。そうすると、身体は密着しているのに、心がどこか冷静で、寂しい気持ちになってしまいますね。
また、あからさまに『エロい事をしたらいいんでしょ?』というような態度を取られてしまうと、時間の無駄なのかなと感じてしまって、こちらも悲しくなります。
本当に大切なことは、技術よりも気持ち
――過剰なサービスを求められ続けると、『こうすれば喜んでもらえるんだ』と誤解して、それが当たり前になってしまうセラピストさんもいらっしゃるかもしれません。
しかしネクさんのように、そういった行為を求めていないユーザーにとっても、意図していない過剰サービスの提供は戸惑ってしまうもの。
ネク その日の自分の体調やメンタルを瞬時に把握してくれて、気がついてくれたり、何も言わなくてもこちらの気持ちに寄り添って施術を変えてくれたりすると、「この人ならいつ会っても大丈夫」と感じられて、リピートしやすいかなと思います。
施術の中に新しい癒しや感覚、知らないものがまだあるのか、という発見があると、どんどん沼にハマっていきますね。
「非日常」なドキドキも大事だけど、「日常」も共有したくなるようなセラピストさんには、ハマっていくと思います。
小料理屋の女将さんになんでも話したくなっちゃうような気持ちというか…。信頼関係かな。
――セラピストとユーザーが密接に触れ合うメンズエステだからこそ、物理的な技術そのものよりも、精神的なふれあいや繋がりがより大事になる、ということですね。
今回伺ったお話を、以下にまとめてみました。
- 基本的にメンズエステは一回勝負なもの!
リピートされなくてもセラピストさんが悪い訳ではない。
満足したからこそ、リピートしないことだってある。 - ユーザーにもタイミングがある。
仕事、家庭などの状況により会いたいセラピストさんは変わるので、焦ってしまわないこと。 - 技術力を上げることも大事だが、それ以上に気持ちや人間性が大事。
- 色んな経験(恋愛や仕事、趣味や友人関係など)を積んでいくことで、女性としても、セラピストとしても魅力的になると思う。
さいごに
――最後に、今回の聞き手を引き受けてくださったもかさんに、ネクさんへのインタビューの感想をお伺いしました。
もかさんは、今回ネクさんとお話してみて、現役セラピストとしてどう感じられましたか?
もか ぶっちゃけた男性心理を知ることができて、「なんだ、リピされなくても落ち込まなくていいんだ!」という気持ちになれましたし、「リピートされる為に施術を頑張る」のはやっぱり違うんだな、と再確認も出来ました。
それから、長くセラピストを続けつつ、Twitterの発信内容を考えたり、シフトを増やしたりなど、また会える「タイミング」のアピールも多様にしていきたいなと思いました!
営業方法は人それぞれ、男性心理も人それぞれだとは思います。でも、ファンが多く支持されているネクさんの心理は、本当にメンズエステを愛していて、深く考察するメンエスユーザーの皆さんと、きっと通ずるものがあるんじゃないでしょうか。
そんな男性からのご指名が欲しい方は、ぜひ今回のお話を参考にしてみては…! 私も参考にします!
――ここ数年でどんどん規模が大きくなりつつあるメンズエステ業界。人が増えると、そこにまつわるお悩みも増えてしまうもの。特に過剰行為などのトラブルの存在は、避けては通れない問題ですよね。
もし、メンズエステというお仕事の魅力を見失い、自信を無くしてしまったセラピストさんがいらっしゃれば、今回の記事が、ユーザーが普段感じている「メンズエステ本来の魅力」を再確認するきっかけになれば幸いです。
取材協力|ネクさん(Men’s BZ)、もかさん(エデル麻布十番)
構成・文|リフガイド編集部
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