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トップセラピストに聞く! 新橋『sucre~シュクレ~』高木らん/セラピストオーナーが目指す女性的「健全店」とは

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トップセラピストに聞く!『sucre~シュクレ~』高木らん

メンズエステ界で活躍する人気セラピストを恋愛コラムニストとしても活躍する、ライターの久留米あぽろさんがリフガイド女子部としてインタビューします。今年オーナーセラピストとしてお店をオープンした高木らんさんにお話を聞きました!

女性らしく、そして健全に

今回取材させていただいたのは、2021年夏に新橋でオープンしたばかりの『sucre』オーナーセラピスト・高木らんさん。

sucreは店舗HPも露出写真がなく、女性らしい暖かさを感じる雰囲気。オーナーセラピストの高木さんも、過剰なセクシーさはSNSでアピールせず、それでもしっかりフォロワーがついてきている堅実セラピストさんです。

sucreと高木さんは「露出しない」店舗運営で、どのように集客しているのでしょうか。健全な働き方に興味のある方必見です。

 

今回のトップセラピスト
高木らんさん
「sucre~シュクレ~」オーナーセラピスト

露出量=集客増ではない?


久留米 高木さんはエステ業界未経験のところから、オーナーセラピストにまで上り詰めていらっしゃるとか。

高木 そうなんです、エステ業界未経験でした。もともと介護のお仕事をしていたのですが、友人に誘われ、この業界を知りました。短期のお仕事をしたかったので、最初は軽い気持ちで始めました。介護士を辞め、飲食業などと掛け持ちをしながらセラピスト歴4年が経ちました。

久留米 軽い興味を持ったところからのスタートだったんですね。今は自己発信たくさんされていて、メンエス業界でも有名人の1人になっていますが……。

高木 そんな有名だなんてことはありません!笑 たまたま、有難いことに、たくさんの方に見ていただけたんです。セラピストらしさよりも、人間らしさを発信することによって、私自身に興味を持って貰えました。その結果、来て下さるお客様の雰囲気が、とても柔らかくなっていった様に感じます。

私も、過去に辛い接客をする事もありましたし、辞めようと考えた事も何度もありました。でも、自分自身の伝え方次第で、過剰な露出をしなくても、私を受け入れてくれるお客様が居ることに気付き、このお仕事の魅力や奥深さを知り、今では大好きになりました。

久留米 オーナーセラピストになろうと思ったのはどんな理由でしたか?

高木 メンズエステのお仕事は、人には言いづらかったり、どこか後ろめたさを感じてしまったりすると思います。でも、お客様と一対一で心身をほぐしてあげられる、立派な接客業だと思っています。

ただ、店舗さんに所属していると、そのお店のカラーやブランディングのなかでは、見せたい自分が出せなかったんです。接客も、もっといろいろと工夫したく、やりたい事が溢れ、胸を張ってセラピストしている事を言えるよう、独立を目指してました。

女性のお客様も受け入れてますし、いつかここに、母を呼びたいんです。

久留米 立ち上げてみて、何か仕事や自分に変化はありましたか?

高木 sucreでは、過度な露出を禁止しています。今まで私もしてきましたが、セクシーな衣装や谷間の写真を載せる事が嫌だったんです。
sucreを立ち上げ、HPでもSNSでも、一切出さないようにしたのですが、個人的な集客としては、以前よりも増えました。
セラピストさんの人生を背負うことは、とてもプレッシャーを感じていますが、私と同じように考える子も少なからず居ると思い、そんな子を救いたいと思いました。

あとは、施術の内容もぐっと変わりました。季節のイベントや、タオルやお茶にもこだわることができ、自分のやりたい事がやれるのは、自分のお店の特権だなと思いました。

久留米 露出の多さ=集客増と考えている店舗さんもありますもんね。女性オーナー店は、より健全なブランディングで集客を集めている店舗が多いというのは、取材班も感じているところです。

女性に優しい店舗は、男性ユーザーに優しい店舗でもある

久留米 とはいえ他店では、露出を武器にしているお店もあると思うんです。sucreは露出なしで、どんな形でお客様にアピールしているのですか?

高木 SNSやHPの柔らかい雰囲気、実際の店舗の雰囲気作り、他には無いここでしか味わえない事を意識してます。
セラピストさんは人間性を重視し、厳選しています。ホテルのような清潔感と、友達の家、彼女の家のような可愛らしさで、安心してくつろげる空間作りを目指しました。
あと私は肌が弱く、ホホバオイルを使用しているのですが、同じようにお客様もセラピストさんも安心して身体のメンテナンスが出来ます。

久留米 今までいろんな店舗さんを見てきましたが、女性オーナー店の店舗の雰囲気って、優しくて暖かい空気を纏うお店が多いですね。sucreのルームも、置いてあるものの雰囲気が優しくてほっこりします。

高木 女性にとっても男性にとっても、安心できるお部屋だと、身も心も、ほぐれますよね。雰囲気が優しいと、お客様からも、メンエスでは提供出来ない様な過剰な要求をされなくなるので、オススメです!

あと、こういった空間だと、セラピストも心に余裕が出来ます。それは接客に現れ、お客様の心に寄り添えるようになると思うんです。やっぱりメンズエステなので、私も密着はしますが、密着というより、寄り添うというか、ぎゅっと包み込むと泣いてしまわれるお客様もいます。大人になって人前で泣けなくなってくると思うのですが、こうやって私の前で安心して泣いている姿を見ると、愛おしくなりますね。
そんな存在でいられる事が、このお仕事をしていてやり甲斐を感じています。sucreは、お客様のお陰で、このような雰囲気になったと思っています。お客様目線で、たくさんの意見とアドバイスを頂きました。オープニングメンバーと、お客様、共に作り上げたお店なんです。

久留米 なるほど。たしかにエロさを武器にしてなんとかなってしまうと、接客そのものやマッサージには頼らなくてもいい、と考えるセラピストさんもいそうですね。

高木 もちろん、女性にしか出せないセクシーさや武器があり、その接客スタイルが向いている方もいると思います。それはそれで、求める男性も多くいらっしゃると思いますし、いいと思います。
私のお店では、露出ではなく、人間性を磨き、お客様に正面から向き合ってほしいです。身体のメンテナンスであれば、整骨院や整体など、いろいろありますよね。
でも、ここにいらっしゃる方は、心が疲れている方が多いと感じています。だから、私は接客や人間性、優しさを疎かにしたくない。sucreで働く子達にも、そのマインドが一致して欲しいなと思っています。

久留米 実際、sucreに来るお客様はどんな方が多いですか?

高木 女性に癒されたい、元気を貰いたい、ほっとしたい、そんな方が多いように感じます。いわゆる過剰な事を求めて来る方はほとんどいません。「高木の発信を見ていれば過剰な事してくれるなんて思わないよ」と言われたこともありますし、「新橋 メンズエステ」で検索をして、「HPがまともそうだったから」という理由で来店くださった事もありました!

セラピストオーナー店ならではの働きやすさとは

久留米 高木さんはsucreで、どんな女の子と働いていきたいですか?

高木 接客が好きな子、お客様の笑顔が見たい子、自分の良さを出し切れていないという子です。あとは、新しいお店なので、一緒に店舗作りを楽しんでくれるユーモアのある子だと楽しそう!

でも、1番大切なのは、人間性で勝負の出来る子です。マッサージの技術は身につくものなので初めは問いません。自分の良さを最大限に引き出したいという子と、一緒に頑張っていきたいです。

久留米 マインドが合う子にとっては、とっても働きやすそうですね。

高木 少なくともセラピストさんにとっては、安心して働きやすい店舗ではあると思います。露出をすることで、お客様の過剰要求に自分を削っているセラピストさんもいると思います。sucreでは、そういった事をしなくても、楽しく自分らしい接客をして貰えるはずです。

小さな店舗ですから、オーナーとしても、現役セラピストとしても、セラピストさんと近い存在でありたいです。今や自分でアピールしないと集客は難しいです。SNSブランディングの方法や、技術は、私がしっかりと伝えていきます。いつか訪れる引退をしてからも、その人の為になるような技術とスキルを学べるお店にしたいです。
でも、店舗が定めるルールの範囲内であれば、ブランディングもメニュー作りも、セラピストさんが自分で自由に考えて欲しいです。もっと自由に、自分らしく、なにより楽しみながらお仕事して欲しいです。ただ、お仕事なので、仕事に対する姿勢に関しては少し厳しいと思います。たかがメンエスと思われたくない、しっかりと社会人として、真剣に取り組んで欲しいです。

久留米 高木さんのSNSブランディングを学べるだけでも、得られるものは多そうですね。

現場を見てきた「セラピストオーナー店」でこそ学べること

セラピストオーナー店は、チェーン系店舗と比べると規模の小さい店舗は多いですが、その分オーナーさんとの距離が近く、接客歴の長いセラピストさんの技術を近くで学ぶことができるのも大きなメリットの一つです。

特にsucreでは「健全に癒やす」という高木さんのモットーが大きく店舗に反映されているので、メンエスで癒し力を身に着けたいという人や、現在の店舗の接客が過剰で悩んでいるという人には働きやすい店舗といえそう。

しかし伝えておきたいのは「エロくない=接客がラク」ということではないということ。エロさをウリにしない分、お客様との交流はより密で、ていねいさを求められるものにはなってきます。

しかし、その「究極の接客」が学べるのも、セラピストオーナー店ならではのメリットです。実際にお客様と接してきたオーナーさんだからこそ分かる、究極の接客のいろはが店舗に詰まっているのです。

長くメンエスで働きたい、そう思う人にほど、セラピストオーナー店はおすすめできます。しかしオーナーさんとの相性の良さや思いを共有できるかも重要になってくるので、可能ならいくつかの店舗を面接してみるのもいいかもしれません。

フリーライター&恋愛コラムニスト。女性に特化したインタビュー取材が得意。週刊誌や某ギャル誌の編集経験を生かした強ポテンシャルとメンタルで、今日も悩める女子を救います。男心は分からないけど、男性の幸せも願っている平和主義者。

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