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トップセラピストに聞く!「さらけだしSPA」/二宮あゆみ セラピストが個人で働くメリットとデメリット

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トップセラピストに聞く!「さらけだしSPA」/二宮あゆみ

メンズエステ界で活躍する人気セラピストを恋愛コラムニストとしても活躍する、ライターの久留米あぽろさんがリフガイド女子部としてインタビューします。今回は、たった一人でメンズエステを運営する個人店ならではの楽しさや大変さについて二宮あゆみさんに話してもらいました。

フリーセラピストとして

永年就職の時代も終わり、世の中全体としても、フリーランスや個人事業主としての働き方は注目されています。メンズエステセラピストの中にも、少しずつフリーセラピストや個人店として活動する人が増えてきました。

とはいえ、個人での活動は不透明な部分も多く、いきなり始めるには敷居が高いという人も多いでしょう。ということで今回は、個人店として活動をはじめてからも予約満了を出し続けている個人店「さらけだしSPA」のオーナー・二宮あゆみさんにそのメリットやデメリットを解説してもらいました。

今回のトップセラピスト
二宮あゆみさん
さらけだしSPAオーナーセラピスト

個人店経営はブランディングが自由自在

久留米 二宮さんは現在も、本業のお仕事をしながら個人店の運営をしてらっしゃるんですよね。二足のわらじのコツはありますか。

二宮 私ももう社会人生活が長いので、コツというより経験がものを言っている感じです。社会人になってから、大変な環境で働く機会が多くて。なんでもやらなくちゃいけないブラック企業で働いているうちに、いろんなスキルがついたんですよ。

久留米 そもそもなぜ、雇われるでもなく、人を雇うでもなく、個人店を出してらっしゃるんですか?

二宮 今メンズエステで個人店を出しているのは、自分の中ではなりゆきだったんです。仕事が大変だった時に、たまたま副業としてメンズエステをはじめて。でもお店に雇われている時は、周りのセラピストさんたちのことが気になってしまったり、時間の融通だったり部屋の都合でシフトが合わなかったりという事があって。

自分は雇われることに向いてないんだなあ、と思い至ったことが大きな理由でしょうか。

久留米 オーナーセラピストとして人を雇わず個人店を出すことには、どんなメリットがあるんでしょうか。

二宮 やっぱり自由にお店を作っていけることだと思います。店舗内の雰囲気、場所など自分の好みで選ぶことができて、イベントや施術も自分で考えていくことが楽しいです。私の場合はもともとコスプレが好きだということもあって、コスプレ系施術を自分で作ったりしています。自分がやりたいことを実現できて、それがお客さんに喜ばれるのは嬉しいですよね。そもそも自分が、なにかを作っていくことが好きな人間なので……個人的にはこれだけでも、十分やる理由になるんです。

人を雇いこまないのは、やっぱり自分は一人でやるのが向いてるからです。他の女の子を雇うとしたら、自分と同じレベルで施術ができるように女の子を教育しなきゃいけないけど……お客様マインドで考えると「なら、オーナーでいい」って思っちゃうじゃないですか。人を雇ってお店を作っていくのも楽しいと思うけど、私は人となにかを作る楽しさより、自分を評価してくれるお客様のことを第一に考えたかったんです。自分のクオリティを自分で保証できるのは、個人で活動することのメリットだと思います。人を雇うことでクオリティに振り幅がついてしまい、かつ人件費もかかってしまう、そして自分以外の女の子の管理もしなくてはなりませんから、つまりはリスクを背負うことになるので。そのうち余裕ができたら考えていく形でもいいかなと思います。

個人店の前にまずはフリーセラピストをやってみるのがおすすめ

久留米 逆に個人店を出すにあたってのデメリットや懸念点ってなんだと思いますか。

二宮 運営のすべてを自分でやるので、特別コストパフォーマンスがいいとは思わない方がいいですね。お店に何割かバックするくらいなら、一人でやった方が得なんじゃないかと考える人もいると思うんですが、借りる場所の家賃やオイルなどの消耗品代など考えると、コスパは結局同じくらいなんじゃないかと思います。

あと、なにか問題が起きた時、お客様と揉めてしまった時など、対策を考えておかないといけないというのも懸念点ですね。対策に関しては、かなり色々なパターンに対して考えて手を打ってあります。

久留米 借りる場所の初期費用なども含めて、まとまったお金はかかるということですね。

二宮 個人店を出そうと思うなら、駆け出しの資金で150万円くらいは必要になってきます。自由度は高いし楽しいけれど、そこまでするのはちょっと……という人も多いと思うので、まずはお店でも働きつつ、レンタルサロンを借りてフリーセラピストを掛け持ちしてみるのがいいんじゃないかと思います。それが楽しかったら、フリーで活動することや個人店を出すことを考えてみる、くらいでもいいんじゃないでしょうか。

久留米 なるほど。お店から独立して個人店なりフリーなりで活動する、ということになった時に、なにか気をつけるべき点はあるでしょうか。

二宮 一番は、所属していたお店にきちんと話をしておくことじゃないでしょうか。そのお店でついたお客さんを全部引っ張って店外で活動する、となると、それが原因でお店と揉めてしまったという話もよく聞きます。

独立の話について所属していたお店がどう考えるのかはしっかり話し合い、場合によっては今までのお客さんは切って活動することも考えた方がいいと思います。業界や店舗から嫌われると、その後も活動がしづらいと思います。

独立をするということは自分で全てを背負うということ。自分の身一つで勝負するのなら、潔くお店に作ってもらった自分の知名度やお客様達を一度リセットしてでも、本当に実力があればまたお客様は出来てきます。筋を通す事で見えてくるものも覚悟も、胸を張っていられるという気持ちよさも、違うと思います。私は雇われていた期間は短かったものの、一応名前を変更しました。

あとは、確定申告なども自分でしないといけなくなるので、必要な知識をつけるべきでしょうね。

自分の仕事の質が、自分の評価として返ってくる

社会人経験が長く、店舗を作っていくということに喜びを感じるという二宮さん。広告や広報活動もご自身で運用しているそうで、自分でやったことが全部自分に返ってくることも、個人で活動することのメリットといえるそうです。

二宮さんは施術やイベントの作成にも精力的。こういった自由度の高いイベントは、店舗として行うというよりは、個人の活動としての方がやりやすいでしょう。店舗に縛られず自分のブランディングがしたい、自由な活動でお金を稼ぎたいと思うなら、フリーセラピストや個人店としての活動を考えてみるのもいいのかも。

フリーライター&恋愛コラムニスト。女性に特化したインタビュー取材が得意。週刊誌や某ギャル誌の編集経験を生かした強ポテンシャルとメンタルで、今日も悩める女子を救います。男心は分からないけど、男性の幸せも願っている平和主義者。

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