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トップセラピストに聞く!新宿「in my room(イン マイ ルーム)」/ 植村明日香 風俗エステより、メンズエステを選んだ理由

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トップセラピストに聞く!「in my room(イン マイ ルーム)」/植村明日香

メンズエステ界で活躍する人気セラピストを恋愛コラムニストとしても活躍する、ライターの久留米あぽろさんがリフガイド女子部としてインタビューします。今回は風俗エステ勤務経験がある植村明日香さんが、メンズエステとの違いやメンズエステを選んだ理由などを話してくれました。

メンズエステは風俗ではない

メンズエステはマッサージの気持ち良さや心の満足感、精神的な安らぎを提供する場所です。しかし、数ある店舗の中には抜きがあることを隠して運営するメンズエステ(違法店)があったり、抜きまでがサービスに含まれている「風俗エステ」と混同されてしまうこともあります。

今回お話を聞いた新宿のメンズエステ「in my room」植村明日香さんは、メンエスと風俗エステをどちらも経験したことのある方です。

メンズエステで伸び悩み、風俗エステに転職した彼女が、今またメンズエステの世界に戻ってきた理由と、メンズエステで働くために、彼女が努力したことをお伺いしました。

今回のトップセラピスト
植村明日香さん
in my room(イン マイ ルーム)在籍

抜きありの風俗エステも経験

久留米 植村さんはセラピストをはじめる前はどんな社会人だったんですか?

植村 もともとは正規採用の看護師として、夜勤もこなしながらバリバリ働いていました。働くのが好きで、体力も余っていたので、副業としてメンズエステをはじめたのが2年前です。今のお店とは違うところで働いていたんですが、最初の講習でオーナーさんにセクハラをされてしまって……。

そんなお店だったのでお客さんのニーズは風俗寄りで、私もどう接してよいか分からず、正直伸び悩んでいました。週3〜4回出勤しても、お給料は月に10万円程度でした。だから、その後は一度風俗エステにお店を変えたんです。

久留米 風俗エステ! つまり、抜きがあるお店ってことですよね。メンエスとはどんな違いがありましたか?

植村 前のお店では全然稼げなかったので、一度試してみようかなくらいの気持ちで、抜きのあるエステで働きはじめました。

一番の違いはお客さんですね。メンエスのお客さんはコース時間を長くとって、お話も楽しんでくれる人が多かったけど、風俗エステはやっぱり抜くことが目的なので、短いコースを選ぶ人が多かったです。コミュニケーションはあまり求められていない感じでした。

マッサージもそこまで求められている感じじゃなかったかな。場所もラブホテルだったので、オイルも少なめで、指圧中心。メンエスより回転率はいいけれど、お客さんとの関係性を築くのが難しくて、やりがいはあんまり感じられなかった。

久留米 なるほど……。短い時間で、サクッと抜ければそれでOK、というお客さんが多かった。

植村 そうですね。お客さんがどんな人なのか、私がどんな人なのか……そういうものを探っていく暇もなく「とりあえず抜いてよ!」という感じの人も多かったです。

私は看護師時代からずっと、人とのコミュニケーションが好きなので、自分には向かなかったかな。とりあえず手っ取り早く稼ぎたい、というだけの子なら、風俗エステでもいいのかもしれないけど……。私はマッサージも好きだし、お話も好きなので、お客さんと密なコミュニケーションを取れるのは、メンエスならではだったんだなと分かって、こうして今は出戻りしたんです。

苦手だったSNS発信を「継続することで」克服

久留米 最初のお店ではなかなかお客さんがつかず苦労したとのことですが、今のお店ではどうですか?

植村 最初のお店の時は、SNSで集客するのも上手にできなかった上に、あまり広告を出していないお店だったので、個人集客が出来ない当時の私みたいなセラピストには厳しかったんじゃないかな。

それでも最初のメンエスからずっと続けていたので、SNSでどんな投稿が伸びるか、反応がいいかがなんとなく分かってきました。結果、SNSからも集客できるようになっています。そして「in my room」は2020年9月にできたばかりのお店なので、1人1人が自分らしく発信できるのが理由かもしれません。

久留米 課題だったSNSも克服したんですね。ちなみに何か工夫したことはありますか?

植村 2年間いろいろ試してみて、効果的だったのは、まず認知してもらう目的でメンエスが好きそうなお客さんやセラピストさんにいいねをたくさん送りました(笑)。もちろんちゃんと読んでますよ! あと、このアイコン=植村、と覚えてもらえるように、アイコンを頻繁に変えないようにしました。

私の場合は意外と反応がよかったのが「メンズエステ観」の出るツイートでしたね。仕事論とか、セラピストのあるあるとか。自撮りをあげていいねが来る子は、ビジュアルで勝負できる子だと思うのでそれでいいと思うんですけど、私は自撮りも下手で、いいねもそれほどではないので、キャラクターで勝負しています。

久留米 なるほど。メンエスでの武器はビジュアルだけじゃないですもんね。ちなみに植村さんはどんなキャラクター性をセールスポイントにしたんですか?

植村 1つは「傾聴力」かな。施術の時も、人の話を聞くのが大好きなので。そして2つめは、人の話をよく聞いているからこその「人間観察力」かな。主にこの部分をツイートにも活かしていたら、共感されるようになって認知されるようになったと思います。

久留米 自分の短所を長所でカバーするの、メンエスに限らずすごく大事な考え方ですね。最後に、植村さん的「in my room」のいいところをおしえてください。

植村 前のお店でオーナーさんにイヤなことをされたこともあったけど、「in my room」は女性セラピストがオーナーなので、なんでも相談しやすいです。それに、まだ新しいお店だから、業界未経験の子も多く、スキルに自信がない子でも入りやすいと思います。施術のことも、SNSの活用法のことも直接オーナーから教えてもらえます。これからセラピストをはじめたいという人にも、もう少し自分らしく働きたいというセラピストさんにもとってもおすすめです!

久留米 植村さん、ありがとうございました。

為せば成る。あなたらしいやり方を

植村さんはメンエスデビューの時につらいことがあったにも関わらず、諦めずにずっとエステの業界に身をおいていたことで、どんどんと才能を開花させていきました。メンエスで花開くには、SNSでフォロワーをつけなくてはいけない。可愛くなくてはいけない。そんな固定概念にとらわれず、自分の良さを追求した結果が、今の植村さんなのです。

人気セラピストになるためのコツや成功法は、けっして一つではありません。植村さんはそれを体現してくれていました。自分に向いているやり方を、自分自身が見つけてあげることが大切なのです。

フリーライター&恋愛コラムニスト。女性に特化したインタビュー取材が得意。週刊誌や某ギャル誌の編集経験を生かした強ポテンシャルとメンタルで、今日も悩める女子を救います。男心は分からないけど、男性の幸せも願っている平和主義者。

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